鈴鹿 江戸―大正期の山中家資料33点 伊勢型紙資料館で企画展 三重

【山中家から寄贈された江戸から大正時代にかけての貴重な資料の数々=鈴鹿市白子本町の伊勢型紙資料館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市はこのほど、同市白子本町の伊勢型紙資料館で、企画展「山中家資料の世界」を開き、
江戸から大正時代にかけての書簡や型紙など、計33点を展示した。令和3年1月17日まで。

山中家は江戸時代から昭和初期にかけて、型売り商人として四国や中国地方を中心に全国を回っていたという。

市によると、約20年前に同家が当時の書簡など約1万点を市に寄贈。市は郷土資料室に保管し、資料の精査を続けてきた。

明治19年2月に行商先の業者から当主の重兵衛宛てに届いたはがきには、赤痢とみられる感染症拡大防止のため、道が封鎖したことを伝える内容が記されており、当時も緊急事態宣言のような状態があったことを知ることができるほか、土地の物価に合わせて型紙の値段が違うことが分かる「萬値段帳」や、取り扱っていた江戸時代の型紙など、当時の世相や型紙業界の詳細などが分かる貴重な資料の数々が並ぶ。

担当の市文化財課では「ようやく整理のめどが立ってきたので公開を決めた。今後も少しずつ紹介していければ」と話していた。