119番通報で映像も 現場把握、津市消防で試験運用 来月9日から 三重県内初

【システムのデモンストレーションで、傷病者役(右)の映像を指令センターに送る職員=津市役所で】

【津】三重県の前葉泰幸津市長は20日の定例記者会見で、一一九番した人に火災現場や傷病者の映像をスマートフォンで送信してもらうシステム「Live(ライブ)119」を11月9日から市消防本部で試験運用すると発表した。システムの運用は県内で初めて。映像で現場の状況や位置を容易に把握できるようになる。来年3月末まで実施して効果を検証し、来年度の本格導入を検討する。

システムはスマホ限定で対応。一一九番を受けた指令センターが通報者の同意を得て、ショートメッセージサービス(SMS)でシステムに接続するためのURLを送信する。通報者がアクセスすると、スマホで撮影した映像が指令センターに転送される。

指令センターはモニターで映像を確認し、被害の状況や現場の正確な位置を把握。救急隊が到着するまでの間に傷病者への応急処置なども依頼する。通報者が応急処置のやり方が分からない場合は説明用の動画や画像をスマホに送信し、方法を伝える。

市によると、ライブ119は神戸市のIT企業「ドーン」が開発し、全国では4市の消防組織が運用。東京消防庁や兵庫県西宮市消防局も試験運用している。昨年、津市消防本部が受診した一一九番の総件数約2万4600件のうち半数が携帯電話からだった。

前葉市長は「現場のリアルなことは言葉で伝えにくい場合もある。今はスマホで簡単に映像が撮れる時代になった」と説明。「今回のシステムは現場のリアルな状況を伝えるという意味が大きい。うまく機能するようであれば実用化する」と述べた。