三重とこわか 開閉会式、一部オンライン参加に 国体史上初

【三重とこわか国体の開会式にオンラインで参加する県選手団のイメージ(三重県提供)】

令和3年に第76回国民体育大会「三重とこわか国体」、第21回全国障害者スポーツ大会「三重とこわか大会」の開催を予定する三重県の鈴木英敬知事は14日、両大会の開・閉会式会場をスポーツの杜伊勢陸上競技場(伊勢市)から県総合文化センター大ホール(津市)に変更すると発表した。

新型コロナウイルスの影響で例年同様の形式での式典開催を断念した。来場者の絞り込みや式典時間の短縮で選手の負担や感染リスクを軽減させることが最大の理由。仮設費や警備費などのコスト削減がコンパクトな運営にもつながるという。

三重とこわか国体の開会式の場合、スポーツの杜伊勢陸上競技場が会場の場合に想定していた式典参加者約1万3千人が、約800人に減る。そのうち選手参加者、式典関係者約500人の一部は別会場と回線を結んで画面ごしに参加する予定で、県は「国体史上初のオンライン式典」になるとしている。

式典会場の変更は15日の日本スポーツ協会国体委員会で正式に決まる見通し。国体の開会式が屋内開催になるのは夏季大会と秋季大会を一本化した平成18年の第61回国民体育大会「のじぎく兵庫国体」以来初めて。

鈴木知事は「コロナ発生後初の国体で選手ファースト、安心・安全な大会運営を目指した結果。規模は縮小するが映像やデジタル技術を駆使して式典を盛り上げたい。前例のないチャレンジをオール三重で成功させたい」と話した。

各競技については「現在のところ統一的に無観客にするというのはない」。競技会における感染症対策ガイドラインは、三重とこわか国体は11月、三重とこわか大会は12月の完成を目指している。


◆工夫すればできると証明◆

鈴木知事は14日、津市内で開催の三重とこわか国体・三重とこわか大会実行委員会常任委員会で両大会の開・閉会式会場の変更案を提案し、承認を受けた後で記者団の取材に応じた。一問一答は以下の通り。

―開・閉会式会場見直しに伴うコストの試算は。
現在精査中だが、陸上競技場で式典を行う場合の経費(仮設費、警備費など)をリセットすると、デジタル技術など新たにかかる費用を合わせても削減は間違いない。12月の予算要求の中で示して県議会でも説明したい。

―あす(15日)日本スポーツ協会で正式決定で間違いないか。
事前に日本スポーツ協会とやりとりをしながら進めてきたので基本的に了解を得られると思っている。

―式典にオンラインで参加する選手団はどこで待機するのか。
具体的にはこれから決める。総合文化センターの中の別の所、場合によっては宿舎の近くということもあるかもしれない。密を作らないよう分散したい。

―例年通り天皇、皇后両陛下のご臨席は想定しているか。炬火(きょか)点火はあるのか。
まだ正式な話はないが両陛下の行幸啓もあるという前提の下、宮内庁とも相談しながら式典の内容を詰めていきたい。炬火点火もやるがさらに盛り上げるためデジタル技術を駆使したい。

―規模を縮小してでも式典を行う意義は。
規模は縮小するがデジタル技術を用いたり、さまざまなメディアと連携して盛り上げる努力をしていきたい。コロナ禍で人々が不安になったり悩んでいる中で、工夫すればスポーツイベントはできる、地域、人とのつながりができるということを証明し、勇気と希望を与える機会にしたい。