紀宝町で土砂崩れ 台風14号、三重県内各地で大雨

【土砂崩れが起きた現場=紀宝町浅里で】

三重県内は10日、台風14号の接近に伴って各地で大雨となった。紀宝町などで土砂崩落が発生し、津市では県道の路肩が崩落。伊賀市は土砂災害の危険が高まったとして一部地域に避難勧告を出した。

紀宝町浅里では10日午前0時ごろ、山腹で土砂崩れが発生。民家付近に流れ込んだ土砂が小屋や電柱をなぎ倒し、近くの県道小船紀宝線をふさいだ。民家に人は住んでおらず、けが人はなかった。

現場は平成29年の台風で地滑りが発生し、県が対策工事を進めているところだった。近くに住む聖谷定三さん(69)は「以前から警戒していたが、こんなに崩れるとは思わなかった」と語った。

津市白山町の県道二本木一志線も約20メートルにわたって路肩が崩落し、通行止めとなった。道路沿いを流れる雲出川が増水して護岸を削り取ったことが原因とみられる。復旧のめどは立っていない。

また、鳥羽市では土砂崩れによって寺の一部が損壊し、伊賀市では民家の裏山が崩落。桑名市内では国道23号下のアンダーパスが冠水したほか、松阪市内の市道でも小規模なのり面崩落があった。

気象台によると、降り始め(7日午後3時)から10日午後5時までの雨量は尾鷲市で512ミリ、熊野市で413ミリなど。県内全域に大雨警報が出たほか、南部を中心に暴風・波浪警報が相次いだ。

県によると、11市町で124世帯の151人が避難。伊賀市は三田、府中両地区の535世帯1294人に避難勧告を出した。志摩市の840戸と名張市の数戸が一時停電した。

JR東海は10日、紀勢線と参宮線、名松線で始発から終日運転を見合わせた。津ベルラインは10日午前の便を全て欠航し、同日午後に運航を再開。伊勢湾フェリーと鳥羽市定期船は終日欠航した。