田丸城家老「金森得水」身近に感じて 愛用の茶器など並ぶ 玉城町で企画展 三重

【金森得水と玄甲舎にゆかりのある品々を集めた企画展会場=玉城町田丸の村山龍平記念館で】

【度会郡】三重県玉城町田丸の村山龍平記念館で、江戸時代後期に田丸城主久野家の家老を務め、茶人や書家としても名高い金森得水(1786―1865年)の愛用した茶器や自身の書作品などが並ぶ企画展「金森得水と玄甲舎」(町教委主催)が開かれている。観覧無料、25日まで。

玄甲舎は弘化4年、同町佐田に建設された金森得水の茶室兼別邸。町は金森家から建物と庭園を寄付されると3年かけて修復・整備し、今年6月から一般公開した。

同展では、得水や玄甲舎についてより詳しく知ってもらおうと、同館が所蔵する得水ゆかりの品や改修時に発見されたものに加え、収集家から借りた作品など約50点を展示した。

一流の職人に依頼した茶器や短刀、梅を歌題に100首詠んでまとめた「梅百首」、季節別に短冊にしたためた和歌などのほか、得水が表千家家元から与えられた免許皆伝の免状もある。岩出村の新田開墾に取り組み、田丸領の財政再建を図ったことを記したびょうぶも目を引く。

町教委事務局の平生公一課長は「武士でもあり茶人でもあり、書もたしなまれた得水のいろんな面を見てもらえる企画展。得水や玄甲舎を身近に感じてもらえれば」と話した。