
【松阪】松阪もめん手織りセンターを運営するコットンライフ(三好孝代表取締役)は7日、三重県松阪市本町の同センターで「松阪もめん感謝祭」を始めた。作家10人の新作展示会「松阪に生きづく手仕事展」を開き、松阪木綿の服や小物を値引き販売する。期間は11日まで。
松阪木綿は藍染めしま柄が特徴の伝統工芸品。松阪商人が江戸で販売し大流行した。同社は昭和63年に創業し、手織り技能者の養成と、衣服や装飾品の製造販売を手掛けている。
今年は新型コロナウイルスのため日本橋三越本店(東京都中央区)の第64回「旬味まるごと三重展」(7―12日)への出品を控え、また松阪市の市街地一帯で毎年11月に開いている「松阪もめんフェスティバル」が中止になったため、代わるイベントとして感謝祭を企画した。
洋服や小物を20―50%値引きする他、創業以来初となる反物の切り売りをしている。
仕立て作家の新作展ではウエディングドレスや上着などしま柄を生かした力作が並んでいる。
手作り体験教室を開き、7日は松阪木綿をあしらったはがき作り体験(無料)、9日はコサージュ作り体験(参加費500円)。
田中茂子主任は「松阪木綿の豊富なしま柄を巧みにつなぎ合わせて形にする長年の職人技から生まれる逸品をぜひお楽しみください」と呼び掛けている。
問い合わせは同社=電話0598(26)6355=へ。