南伊勢町・南島西小 児童ら、竈方塩作り体験 途絶えた文化を復活 三重

【海水を煮詰めて作った塩をすくい上げる児童ら=南伊勢町棚橋竈で】

【度会郡】平家の落人伝説が残る三重県南伊勢町内7集落の1つの棚橋竈で5日、町立南島西小学校の5年生12人が、かつて平家の落人たちが営んでいた塩作りを体験した。

同町には約800年前に平家の子孫が移り住んで切り開いたとされる集落があり、竈(かまど)で塩を作って生計を立てていたことから「竈方(かまがた)」と呼ばれている。

近年は高齢化や人口減少などで竈方文化の保存や伝統行事の維持が難しくなってきたため、7集落が結束し、竈方親交会を結成。独自の伝統文化で400年以上前に途絶えた塩作りを復活させようと、「竈方塩づくり振興協議会」(村田順一代表)を立ち上げ、昨年には製塩施設を建設して塩の販売や集落の活性化を目指している。

同体験は今回で2回目。村田代表(69)と集落支援員の田中哲哉さん(61)から竈方の歴史や塩の作り方などを教わった後、海水を煮詰めてできた塩をすくい上げたり、かまどにまきをくべたりして作業を体験した。

出来上がった塩は、同校で上級生が下級生にアジの開き方を手ほどきし、干物を作る「あじっこ集会」(20日)で使われる予定。