伊賀のホテル、来月開業 古民家改修 残り1棟が年度内に 三重

【旧栄楽館を改修した「KANMURI棟」=伊賀市上野相生町で】

【伊賀】三重県の岡本栄伊賀市長は5日の定例記者会見で、伊賀市中心部にある古民家など3棟を改修した分散型ホテル「NIPPONIA HOTEL 伊賀上野城下町」のうち、2棟を11月1日に開業すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大や工期の見直しなどで、当初の予定から半年ほど遅れ、3棟そろっての開業はかなわなかった。残りの1棟は年度内に開業する予定。

市は空き家の利活用や観光振興を目的に、古民家再生事業を手掛ける「NOTE伊賀上野」(同市)と連携し、伊賀上野城周辺の空き家3棟を高級ホテルに改修。今春に開業する予定だったが、害虫被害が想定よりも大きく、耐震補強工事で工期が延びた。

先行して開業するのは旧栄楽館(上野相生町)を改修したKANMURI棟と、旧広部邸(同市上野農人町)を改修したKOURAI棟の2棟。客室は各3室。KANMURI棟にはホテルのフロントとレストランがあり、KOURAI棟には組みひも店が入っている。

市は開業に先立ち、10月23日に関係者を招いて式典を開催する予定。市民向けの内覧会は11月15日に実施する。残りの1棟の旧福森邸(同市上野幸坂町)は新型コロナウイルスの感染拡大などで工期が延びているため、年度内の開業を目指す。

岡本市長は「宿泊者に伊賀を感じてもらえるようレストランでは伊賀牛や伊賀米など最高品質のブランドを伊賀焼の食器に乗せて届ける。客室が密集しないプライベート感の高い分散型のホテルで、コロナ禍のニーズに合っていると考える」とアピールした。