三重大病院 診療報酬不正で告発 男性医師カルテ改ざん疑い 津地検に

三重大医学部付属病院(三重県津市)の40代男性麻酔科医が手術中に使用していない薬を投与したかのようにカルテを改ざんし、診療報酬を不正に請求した問題で、同病院は2日、三重大が公電磁的記録不正作出と同供用の疑いで津地検に告発状を提出し、受理されたと発表した。提出は9月28日付。

同病院によると、男性医師は平成30年4月―今年3月まで、抗不整脈薬「ランジオロール塩酸塩」を手術で使ったとする虚偽の記載を繰り返した。男性医師は調査に対し、薬を積極的に使うよう上司の50代男性麻酔科医から指導され、良い評価を得るために改ざんしたと説明。上司は関与を否定している。

この問題を受け、同病院の麻酔科医18人のうち6人が「一身上の都合」を理由に9月30日付で退職した。男性医師と上司の2人は自宅待機となっているため、麻酔科医全体の約4割に当たる8人が欠けている状況。同病院は手術件数を減らし、他の病院に麻酔科医の派遣を依頼するなどして対応する。