8月求人1.01倍 三重県内前月比 7年2カ月ぶり低水準

三重労働局が2日に発表した8月の県内有効求人倍率(季節調整値)は前月を0・03ポイント下回る1・01倍で、平成25年6月以来、7年2カ月ぶりの低水準となった。求職活動が長期化していることから、同局は雇用情勢を「求職者の増加により弱い動きが広がっている」と3カ月連続で判断した。

有効求人倍率は13カ月連続で低下した。全国順位は前月から2つ下がって30位。有効求人数は前月比1・6%(433人)増の2万6920人、有効求職者数は5・1%(1298人)増の2万6726人。新規求人倍率は1・76倍で、前月を0・16ポイント上回った。新型コロナウイルス感染症の再拡大による出控えで新規求職者が減少したのが主な要因とみている。

産業別の新規求人は、11業種のうち10業種で前年同月を下回った。卸売業・小売業は前年同月と比べて803人(45・7%)減、宿泊業・飲食サービス業は485人(38・4%)減と、落ち込みが顕著だった。

製造業は前年同月と比べて335人(23・3%)減の1104人と減少が続くものの、前月から減少幅が大幅に縮小。大手自動車メーカーの生産調整で輸送用機械器具メーカーは大幅に減少する一方、食料品メーカーは増加するなど業種によって差が出ている。

有効求人倍率(原数値)は県内に9カ所ある安定所全てで前年同月を下回った。桑名▽鈴鹿▽松阪▽伊勢▽伊賀―の5カ所では1・0倍を割り込んだ。

西田和史局長は「有効求職者の増加が顕著」と説明。「企業側が先行きの不透明感から雇い入れに慎重になっている。求職者側は選択肢が減っているため希望の就職先が見つからず、求職活動が長引いている」との見解を示した。