
第91回都市対抗野球大会東海地区2次予選は1日、愛知・岡崎市民球場で第6代表決定トーナメントの2回戦2試合があった。今季限りで野球部の無期限休部が決定している永和商事ウイング=四日市市=は、負けたら予選敗退が決まる同トーナメントでJR東海=名古屋市=に4―3で競り勝ち、3日の3回戦に駒を進めた。対戦相手は西濃運輸=岐阜県大垣市=。
1点を追う四回、先頭の4番築地謙大が四球を選んで出塁すると5番竹馬敦雅が右前打で続き無死一、三塁とし6番中尾健聖の左前適時打で同点、8番萩元浩輝の中越え適時二塁打で2点を加え一時勝ち越した。
その後六回に2点を失うも八回、敵失や築地の左前打で無死二、三塁と再び好機を作り竹馬の右前適時打で再び1点勝ち越し。九回からマウンドに上がったコーチ兼任の31歳の右腕高橋康平が三者凡退に抑えた。
決勝打の竹馬は、試合直前、ソウル、バルセロナ両五輪男子野球元日本代表の西正文監督から、前日の1回戦で4番の築地主将が逆転サヨナラ打を放ったことで「ヒーローになり損ねたな」と声をかけられており、「今日は自分がヒーローに」と闘志を燃やしていたという。
西監督からは「野球は“ING”。エラーしても打てなくても、そこで悩んでいたら結果はついてこない」と日ごろ指導されていることも明かし、4併殺と拙攻も目立ったこの日も「気持ちを切り替え、強い気持ちで戦えた」と振り返った。