鈴鹿市 損傷「長太の大楠」手当て 落雷被害、土壌改良に予算 三重

【落雷被害にあった県天然記念物のクスノキ「長太の大楠」=鈴鹿市南長太町で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市南長太町の県天然記念物「長太の大楠」が、落雷の影響で損傷したことから、樹木を管理する鈴鹿市は30日、樹勢回復に向けた土壌改良に取り組むことを明らかにした。合わせて、末松則子市長は、同日の定例記者会見で「みんなで地域のシンボルを愛していくのに、クラウドファンディングはいい手法」との考えを示し、今後、共感者の支援を募る仕組みも取り入れていくよう指示したことを明らかにした。

長太の大楠は、樹高約23メートルの自生するクスノキで、樹齢千年を超えると言われている。昭和38年に県天然記念物に指定された。

長太の大楠をテーマに写真を撮る人や、近鉄沿線付近にあることから愛着を持つ乗客も多いという。

市によると、9月4日の落雷が原因で樹皮が破れたり、傷つく被害が10カ所以上で確認されたという。27日には日本樹木医会三重支部がドローンを使用するなどして、樹木の状態を確認。「内部に電気が通った形跡はないが、落雷の影響で今後数年かけて樹皮が剥離する可能性が高い。根への影響は分からない」と診断し、薬剤塗布などの応急処置を施したという。

診断を受け、市は「できるだけ早い手当が必要」と判断。木の休眠後となる12月末から1月ごろに、根に空気を送るなどの処置で土壌改良を進める。予算は12月補正で計上する見込み。

今後も継続して処置が必要なため、インターネットを使って支援者から資金を調達するクラウドファンディングの活用についても検討を進めていく。

末松市長は「市と地元が一丸となってみんなで守っていきたい」と話した。