独創的な銅版画並ぶ 津の三重画廊 志摩の吉田さんが個展 三重

【銅版画作品を紹介する吉田さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県志摩市志摩町片田の銅版画家、吉田賢治さん(69)の個展が30日、津市中央の三重画廊で始まった。伊勢志摩に拠点を移した約30年前の小品から既成概念にとらわれず制作した近作まで銅版画36点を展示・販売している。10月4日まで。

吉田さんは名古屋市出身で愛知県立芸大卒業。昭和63年から志摩市を拠点に制作し県内外で作品を発表している。同画廊での個展は3年ぶり3回目。

女神を意味する「My goddess」のシリーズでは気品ある女性の姿をモノクロで表現。版画で多く用いられるマット仕上げをせず丸く薄い銅板を作品のアクセントにするなど既成概念にとらわれず制作している。長くテーマに据える海女の作品や初期の小品もある。

吉田さんは近作で「技術を先行させるのでなく銅に傷をつけインクで変化する銅版の面白さに立ち返った」といい「表面だけでなく何を思いどんな技術で作ったかを思いながら見てほしい」と来場を呼び掛けた。