過去の冠水場所を地図に 伊勢の明倫地区まちづくり協 水害対策シート作成 三重

【過去の冠水場所を示した「めいりん地区水害対策シート」を手にする中川会長(右)ら=伊勢市岡本で】

【伊勢】三重県伊勢市の明倫地区まちづくり協議会は、過去に台風や大雨などで冠水した場所を地図に示した「めいりん地区水害対策シート」を作成した。住民から聞き取りをした情報を基に、地区内の13箇所を掲載。「地域のことは地域の人が一番知っている。災害時に住民の命を守るため、情報を共有し安全確保に努めたい」と話している。

市中心部の明倫地区は、平成29年10月の台風21号で、地区を流れる勢田川などが豪雨による増水であふれだし、満潮も重なって浸水被害が相次いだ。

近年、想定外の大型台風や局地的な豪雨が多発する中「過去の災害を教訓にしよう」と、まちづくり協議会のあんしん・あんぜん委員会が中心となってシートの制作を企画。6月ごろから、住民に過去の冠水の情報を聞き取り、現地を視察するなどして、浸水が発生しやすい道路など13地点を地図に示し、A3判にまとめた。豪雨時にスマートフォンで簡単に勢田川の水位が確認できるよう、川に設置された国交省のライブカメラの映像が確認できるQRコードなども載せ、水害への備えや避難方法も記載した。

シートは、地区の全約4千戸に配布。学校とも連携し、防災教育や登下校時の安全確認などに活用する。まちづくり協議会の中川眞由美会長(61)は「危険場所を具体的に分かりやすく示した。住民が地域を知り、助け合うきっかけにしたい。コロナ禍で災害時の避難行動も変化した。各家庭で避難する際の判断にも役立ててもらいたい」と話していた。