三重県が入札取りやめ、尾鷲の防災工事「談合の疑い払拭できず」

三重県は25日、談合の疑いがある情報が寄せられた尾鷲建設事務所発注の災害対策工事について「談合の事実は確認できないが、疑いは払拭できなかった」として入札を取りやめたと発表した。

県によると、入札を取りやめたのは尾鷲市九鬼町の傾斜地に擁壁や防護柵を設ける工事で、県から指名を受けた6社のうち5社が参加した。予定価格は4290万円で、事前に公表していた。

県は14日、非公表の入札参加者名を取り上げて落札者や落札率などを予告する電話を受け、15日の開札結果と一致したことから落札決定を保留。関係者への聞き取りなどで談合の有無を調べていた。

県は調査結果で「入札参加者から談合の事実を確認できる証言は得られず、談合の事実は確認できなかった」とする一方で「開札の結果は全て情報通りだったため、談合の疑いは払拭できない」と結論づけた。

県は近く、談合の疑いに関する情報があったことを県警に通報し、入札をやり直す方針。建設業課は「再入札に当たっては、予定価格を事前に公表するかどうかも含めて対策を検討したい」としている。