志摩市議選、市長選と同一選に あす議会解散決議案提出 一部議員 三重

【志摩】任期満了に伴い10月11日告示、同18日に投開票される三重県の志摩市長選から1年遅れで実施される同市議選との同一選を実現させようと、一部議員が今議会閉会日の25日に議会解散の決議案を提出する。提案者の一人は「同一選により余計な財政支出の削減につながる。議会から率先すべき」と主張する。

同市では平成16年の旧浜島、大王、志摩、阿児、磯部の5町合併による新市誕生に伴い、在任特例制度を適用したことで議員の在任期間を延長。このため市長選から1年遅れで市議選が実施されている。

同市選管によると、10月の市長選では新型コロナ対策など諸経費を含め約3千万円、来年実施予定の市議選は前回選挙ベースで約3900万円の支出が想定される。仮に同一選が実現されれば職員の事務手数料など約1700万円の削減につながるほか、現時点で同一選が予定されている議員補欠選挙(改選一)もなくなり、約970万円の支出も抑えられるという。

地方公共団体の議会の解散に関する特定法によると、議会の解散には議員定数の4分の3以上の出席と、5分の4以上の同意が必要条件となる。このため、欠員により定数19人となっている同市議会では4人以上が反対すれば否決される。

公職選挙法では議会解散から40日以内に次の選挙を開く必要があるが、事務手続きの関係から今回の市長選との同一選実現は厳しいとの見方が強い。提案者の一人は「新型コロナで地域経済が冷え切っている中、無駄な支出を抑えた財政運営が必要。今回難しくても次の選挙での同一選実現につながれば」と話す。

提案の裏には、過去の市長選で落選した候補者の出直しの場となっている現状への批判も見え隠れする。

一方、反対の立場をとる議員は「市民の代表として負託された4年間を途中放棄することは無責任。この非常時に議会の空白期間を生むことにもつながる。また多様性の意味でも選挙の時期がずれていることは好ましい」と話している。