「八方だし」伊勢志摩土産に 老舗3社が共同開発 来月から販売 三重

【老舗3社がつくった「伊勢志摩八方だし」をPRする(左から)木場さんと里村さん=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県の伊勢志摩地域の老舗3社が、さまざまな料理に活用できる合わせ調味料「伊勢志摩八方だし」を共同開発した。伊勢地方で親しまれるたまり醤油をベースに、原料を厳選してつくり上げ、10月1日から販売を始める。

「ミエマン醤油」で知られる創業300年のしょうゆ醸造元「西村商店」(玉城町田丸)、明治30年から続くかつお節製造店「久政(きゅうまさ)」(志摩市大王町)、昆布製品の老舗「酒徳昆布」(伊勢市神久)の3社がタッグを組んだ。

西村商店が声掛けし、昨年末から開発に着手した。今年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大で食品業界の売り上げが落ち込む中「これまでにない魅力ある商品をつくろう」と、試行錯誤。ベースにする醤油の種類や産地の異なる昆布の組み合わせを変えるなどして試作を繰り返した。

完成したのは、伝統的なたまり醤油に、北海道羅臼昆布と上質なかつお節を合わせた本格的な八方だし。昆布の風味とかつおのうま味、化学調味料無添加で、すっきりした味わいに仕上げた。濃縮希釈タイプで、めんつゆや煮物、炊き込みご飯、大根おろしを加えて焼き肉のたれとして味わうのもお勧めだという。

開発を進めた西村商店の木場章元さん(48)は「1社ではできないものを、協力して時間をかけて作り上げた。伊勢志摩の土産としても使ってほしい」と話す。酒徳昆布の里村悟社長(60)は「本当にいいものを求める人が増えている。3社伝統のこだわりが詰まったいい商品に仕上がった」とアピールした。

200ミリリットル入り500円。伊勢志摩地域のスーパーや土産物店、3社各店で販売予定。インターネットでも購入できる。問い合わせは西村商店=電話0596(58)2225=へ。