牛ふん野積み調停申請 伊賀の大山田堆肥センターで 地権者「生活環境を汚染」 三重

【牛ふんが野積みされていた当時の大山田堆肥センター=地権者撮影】

三重県伊賀市炊村の大山田堆肥センターに大量の牛ふんが野積みされ、生活環境を汚染する恐れがあるとして、地権者の男性2人が18日、施設を運営する伊賀ふるさと農協と県に牛ふんの撤去や水質検査などを求める調停申請書を県公害審査会に提出した。

申請書などによると、農協は平成27年から今夏ごろまでの間、伊賀牛の畜産農家3業者が排出する牛ふんを施設の処理能力を超えて持ち込み、敷地内で野ざらしにした。雨などで飛散した牛ふんは調整池に流入し、水質を汚濁させたとしている。

地権者らは農協に対し、飛散した牛ふんや調整池にたまった汚泥などの撤去を要求。農協に廃棄物処理の許可を出している県には、調整池の水質や土壌の抜き打ち検査を実施し、農協に対して廃棄物処理法に基づく改善命令や措置命令を発出するよう求めた。

地権者らの代理人を務める三重合同法律事務所の村田正人弁護士は市役所で記者会見し「雨が降り込まない施設内で牛ふんを積むはずが、敷地内で野ざらしにし、通路などにも積んでいた」と指摘。「県には改善命令など行政処分をしてもらいたい」と訴えた。

農協の広報担当者は取材に「現在係争中のため、回答は差し控えたい」と話した。県は「公害審査会の委員から調停委員を選任し、和解に向けて協議する」としている。