県立高元生徒と和解へ 県教委、いじめ対応めぐり 三重

【記者会見で、和解の方針を示す木平教育長=三重県庁で】

同級生から受けたいじめに適切な対応をしなかったとして、三重県立高校の生徒だった女性が県に慰謝料など約180万円の損害賠償を求めた訴訟をめぐり、木平芳定教育長は15日の定例記者会見で、津地裁の勧告を受け入れ、女性側と和解する考えを示した。17日の県議会9月定例月会議に関連議案を提出する。

木平教育長は、和解に応じる理由を「相手方が区切りを付けて次のステップへ(進む)ということであれば、我々もできる限り区切りを付けたい」と説明。「こうした事案が二度と起こらないよう子どもの思いに寄り添い、いじめ防止に取り組みたい」と述べた。

県教委によると、津地裁の和解案に基づき、県は女性が同級生らから受けた行為をいじめ防止対策推進法が定める「いじめ」や「重大事態」と認定し、謝罪する。女性側は県への損害賠償請求を放棄する。津地裁は7月30日に和解を勧告した。

訴状によると、女性は高校1年だった平成27年10月から同級生らに無視されるなどのいじめを受けた。2年生のときには会員制交流サイト(SNS)で中傷され、不登校となった。女性は学校側が適切に対応しなかったとして、29年7月に提訴した。