明和町・斎宮博物館 竹輝銅庵、「太神宮諸雑事記」写本を寄贈 伊勢神宮の歴史書 三重

【竹本氏(右)から「太神宮諸雑事記」を受け取る上村館長=明和町竹川の斎宮歴史博物館で】

【多気郡】まちかど博物館「竹輝銅庵」(三重県松阪市駅部田町)の竹本博志館長は10日、明和町竹川の斎宮歴史博物館へ平安時代末期に成立した伊勢神宮の歴史書「太神宮諸雑事記」の写本を寄付した。

同書は垂仁天皇から後三条天皇の1069年までの伊勢神宮の出来事を記録し、斎宮関連の記事も多く載せている。神宮禰宜(ねぎ)の荒木田氏が代々書き継いできた。

寄贈の写本の奥書には、外宮権禰宜の出口(度会)延経が持っていた本を1796年に書き写したと記されている。

同館が同書を所蔵しようと探していたところ、京都の古書店が新しい写本を手に入れたと分かった。購入金額は非公表だが、江戸時代の写本の値段は20―30万円という。

10月3日から開く国史跡斎宮跡発掘50周年記念特別展「斎宮と古代国家~飛鳥・奈良時代の斎宮を探る~」で公開する。

贈呈式で竹本氏は「斎宮の歴史が載っている。みんなに見ていただきたい。祖先、先祖が大事」と呼び掛けた。情報システム「JSJT」(同市駅部田町)を経営し、平成30年にも同館へ発掘調査や行事で使う野外テントを贈っている。

上村一弥館長は「斎宮やこの地域のことが書かれている貴重な資料。これまで、持っている館から借りて展示してきた。大切にして展覧会や研究に活用していく」と感謝した。