津高 微生物好き高じビール作り 伊勢角屋麦酒の鈴木氏が講演 三重

【クラフトビール造りについて語る鈴木氏(奧右)=津市新町3丁目の県立津高校で】

【津】伊勢角屋麦酒(三重県伊勢市下野町)社長の鈴木成宗氏(52)の講演「麦酒は科学で、生き物だ!」がこのほど、津市新町三丁目の県立津高校であった。老舗餅店の跡取りがビール造りにまい進するに至る半生を熱く語った。

鈴木氏は大学卒業後400年以上続く家業の餅店を継ぎ、平成9年にクラフトビールを造り始めたきっかけとして幼少期からの微生物好きや好奇心旺盛な性格を挙げ「表向きは『夏でも売れる商品を作りたい』だったが実際は酵母と遊びたかっただけ」と明かした。

当初から「伊勢から世界へ」を唱え6年目に世界一となるも売り上げは伸びず、経営を学び直して改革に取り組んだ結果、世界最高峰の大会で2連覇。世界一を目指す理由を「伊勢と名が付く以上いい加減なものを出すのは嫌。やるからには世界一」と強調した。

40代で大学院に進み博士号を取った経験や、研究者や経営者、海外の著名醸造家らとの幅広い交流、コロナ禍に打ち出す新たな取り組みなど話題は多岐にわたった。

質疑応答では「世界一の次に目指すのは何か」「人脈を広げる上で大切なことは」など生徒の鋭い質問に「常に世界一に立ち続けることがモチベーション」「英語がしゃべれるかどうかより何を達成したいか、伝えることがあるかが大事。もう一つは素直なこと」と答えた。