県発注工事で積算誤り 予定価格より低く、契約は継続 三重

三重県は8日、工事の予定価格を実際よりも低く積算して業者と契約したと発表した。業者との契約後に誤りが発覚。正しい予定価格で入札をすれば別の業者が落札した可能性があるが、県は「落札者が契約の継続を希望している」とし、入札をやり直さない方針。

県によると、積算を誤ったのは鈴鹿市内の農業用水路を整備する工事。四日市農林事務所の担当者が一般競争入札の予定価格を積算した際に材料費の一部を計上し忘れ、予定価格は実際より155万円ほど安い約2億1229万円となった。

一般競争入札には県内の4社が参加。先月4日に開札し、県は1億9756万円で落札した鈴鹿市内の建設会社と契約した。その後、入札に参加した別の業者から県に指摘があって積算の誤りが発覚。県は入札参加者に謝罪し、事情を説明した。

正しい予定価格で入札をすれば、より近い金額で入札した別の業者が落札した可能性があるが、県は再入札をせずに現状の契約を維持する。「落札者に契約の解除を依頼したが、理解を得られなかった。入札をやり直せば来季の農業に支障を来す」としている。

また、業者が積算の誤りを指摘したのは開札の直後だったが、県はそのまま落札を決定して契約を結んでいた。その後、業者から再び指摘があって誤りを把握した。県は「開札直後の指摘に具体性はなく、当時は誤りを把握できなかった」としている。