豚熱被害から復活 いなべの養豚場 県が販促キャンペーン 三重

【三重県産豚肉の購入者(左)にトートバッグを手渡す鈴木知事=いなべ市北勢町阿下喜で】

三重県内の養豚場としては唯一、CSF(豚熱)が発生したいなべ市の農場が安定的に出荷できるようになったのに合わせ、県は7日から約1カ月間、県内のスーパーや直売所など10店舗で県産豚肉の消費を喚起するキャンペーンを実施する。復活を遂げた農場の男性社長(40)は「この1年は精神的にも経済的にもつらい時期だった。地域の皆さんや助けてくれた皆さんに恩返ししたい」と意気込む。

同農場では昨年7月に豚熱が発生し、約4200頭を殺処分。同11月に母豚約80頭を仕入れ、生産を再開した。現在は飼育豚が約2500頭まで回復し、今月から安定的に出荷できるようになった。年明けには発生前の飼育頭数に戻すことを目指している。

同農場を含む県内10事業者はブランド肉「さくらポーク」を生産。事業者の代表らが7日、同市北勢町阿下喜の直売所「ポークプラザ松葉」に集まり、消費拡大のため「三重のごちそうええやんさくらポーク」をキャッチフレーズにブランド力を高めると発表した。

発表に立ち会った鈴木英敬知事は再開後の農場で育った豚のロース肉を試食。塩とトンテキのたれで味わい「夏バテから回復するのにぴったり」と太鼓判を押した。直売所で買い物客にトートバッグやウェットティッシュを配り、県産豚肉の購入を呼び掛けた。

キャンペーンは10月4日まで土日祝日を中心に実施し、期間中は同農場が再開後に育てたいなべ市産さくらポークを販売。トートバッグやウェットティッシュなど各50セットを県産豚肉の購入者に先着順で配布する。