
【度会郡】三重県玉城町原の「摘み草かふぇ 陽光桜のかぜ」で10日、愛媛県出身で平和のシンボルとして「陽光桜」を開発した高岡正明さんの20周忌イベント「~つなぐ~」が開かれる。昼の部(ケーキセット付き)午後2時から、夜の部(軽食付き)同6時半から。定員各15人、参加費千円。
同かふぇオーナーで草木染作家の高野葉さんは、高岡さんの息子・照海さんと出会い、元教員の高岡さんが戦争で亡くした教え子への思いを込めて桜を開発した経緯を知って感動し、陽光桜を使った草木染作品を制作。展覧会などを通じて、高岡さんの思いを伝えている。
8月に愛媛県にいる照海さんを訪ねた時、桜開発までの道のりをつづった絵本「桜物語」(作者・大西伝一郎)の存在を知った。挿絵が県出身の画家、たちようこさんだったことにも縁を感じ、絵本を借りてイベントを企画したという。
当日は高野さんが絵本を朗読し、櫻井理さんがピアノを演奏。高岡さんに関する資料や写真も展示する。
高野さんは「たくさんの人に高岡先生を知ってもらいたい。いろんな思いを重ね、これからどう生きたらいいのか考える時間になれば」と話していた。
問い合わせは同かふぇ=電話0596(58)5725=へ。