新たに最多25人が新型ウイルス感染、鈴鹿の病院クラスター最大規模に

【記者会見で、新規感染者を発表する鈴木知事=県庁で】

三重県は5日、20代―90代の男女計25人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち23人は、クラスター(感染者集団)が発生した鈴鹿厚生病院(鈴鹿市岸岡町)の職員と入院患者。この病院で判明した感染者は34人となり、県内で確認されたクラスターとしては最大規模となった。

県によると、1日当たりの新規感染者数も、先月5日の24人を上回り、過去最多となった。1日当たりの感染者が10人以上となるのは2日連続。県内の感染者は延べ424人となった。

鈴鹿厚生病院で新たに判明した感染者のうち、鈴鹿市の40代女性看護師と津市の50代女性看護助手は既に感染が判明している准看護師の同僚。残る21人は入院患者で、60代―80代の男女という。

このうち13人は今月に入ってから発熱などの症状があった。残る10人は無症状。重症者はいない。感染した患者らは同じ病棟で入院していたといい、県は病棟内で感染が広がったとみている。

一方、県は5日、この病院で検査対象となった職員と入院患者の119人に実施していた検査の結果は、既に判明した感染者を除いて陰性だったと発表した。入院患者や職員への健康観察を続ける。

鈴鹿市南若松町の特別養護老人ホーム「伊勢マリンホーム」に入所する90代男性も感染。当初の検査結果は陰性だったが、その後に発熱し、再検査で陽性と判明した。この施設の感染者は15人となった。

また、三重大医学部の20代男子学生は、3日に受けた検査で陽性と判明。症状はない。学部でクラスターが発生していたことなどを踏まえ、大学が実習の再開に当たって学生らに検査を実施していた。

鈴木英敬知事は5日の記者会見で「医療機関で多くの感染者が確認されたことを重く受け止めている。国のクラスター対策班による感染拡大への分析を聞いて再発防止につなげたい」と述べた。

1日当たりの新規感染者数が過去最多となったことには「8月上旬の状況に比べれば、県全体で感染が大きく広がっているわけではない。過剰に不安にならず、引き続き対策を取ってもらいたい」と述べた。