新型ウイルス 新たに11人が感染 鈴鹿の病院クラスター認定 三重

三重県は4日、50代―80代の男女計11人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち9人は准看護師2人の感染が判明していた鈴鹿厚生病院(鈴鹿市岸岡町)の入院患者で、県は病院でクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。県内でのクラスターは6例目。

県によると、感染が判明した入院患者は50代―70代の男女で、2日に感染が判明した准看護師の濃厚接触者として検査を受け、陽性と判明。全員が先月29日以降に発熱した。重症者はいない。

厚労省は県の要請を受けてクラスター対策班の医師ら2人を鈴鹿保健所に派遣し、接触者調査に当たっている。県は病院の運営を支援するため、感染症の知識や技術を持つ感染管理認定看護師3人を同病院に派遣した。

検査対象となった入院患者や職員ら116人のうち11人の検査が終了。県は残る105人への検査を進めている。「面会や外出は制限されているため、院外に感染が広がった可能性は極めて低い」としている。

残る2人は50代の男性と80代の女性で、クラスターが発生していた鈴鹿市南若松町の特別養護老人ホーム「伊勢マリンホーム」の入所者。先月29日に感染が判明した職員の接触者に特定されていた。

2人とも先月30日の検査結果は陰性だったが、今月2日に発熱。3日に再び検査を受けたところ、陽性と判明した。この施設で判明した感染者は、職員1人を含めて14人となった。重症者はいない。

鈴木英敬知事は4日の記者会見で、県独自の「緊急警戒宣言」を解除した先月31日以降に県内で感染が判明した19人のうち、約7割に当たる13人が福祉施設と病院の関係者だったと明らかにした。

その上で「医療や福祉の施設には、これまでも対策をしてもらっているが、あらためてお願いしたい」とし、感染防止対策と健康管理の徹底を要請。「施設の運営継続に向けた支援も進め、早期収束に全力を挙げる」と述べた。

併せて「医療従事者や介護士は感染拡大への不安もありながら一生懸命に従事してきた。感染は誰にでも起こりうる。絶対に責めてはいけない」と述べ、感染者への差別的な言動はしないよう呼び掛けた。
【記者会見で、医療機関と社会福祉施設に感染防止対策の徹底を呼び掛ける鈴木知事=三重県庁で】