防災の日 県が図上訓練 コロナ禍での巨大地震想定 三重

【コロナ禍での南海トラフ地震を想定した総合図上訓練=県庁講堂で】

三重県は「防災の日」の9月1日、県庁で震度7の「南海トラフ地震」を想定した総合図上訓練を実施した。県と関係機関9団体から県職員ら約200人が参加。新型コロナウイルスの感染が拡大している状況で大規模災害に対応する体制を整えるため庁内で分散して訓練に臨み、リモートで情報を共有する手順を確認した。

訓練は県南東沖を震源とするマグニチュード8・7の地震が発生してから24時間が経過した状況を想定。震度5弱以上の余震が続く中、感染症対策を講じながらの救助活動や被災状況の把握が課題となった。

通常の訓練では県庁講堂に参加者を一堂に集めて対応に当たるが、感染症対策のため各部局の執務室や講堂に分かれて実施。システムに被害状況や対応状況を入力するなどして別室にいる職員と情報を共有した。

午後3時半ごろに開かれた災害対策本部員会議では、本部長の鈴木英敬知事が「感染症や熱中症の恐れがある。県有施設の利用を含めて避難所のスペースを最大限確保すること」などと幹部職員らに指示していた。

訓練後、地域防災に詳しい三重大大学院工学研究科の川口淳准教授は「分散配置で道具を使い慣れていないためパワーダウンしたところがあった。練度を上げないと今までのレベルを保てない」と講評した。