伊勢市指定文化財 旧市川造船所資料を追加 朝熊町の河崎音頭も 三重

【旧市川造船所資料(伊勢市教委提供)】

 【伊勢】三重県の伊勢市教委は31日、「旧市川造船所資料」と「朝熊町の河崎音頭」の2件を新たに市指定文化財に指定したと発表した。市文化財保護審議会(石井昭郎会長)から答申を受け、24日付で承認した。市指定文化財と選択文化財の累計は107件。

 有形文化財(歴史資料)として指定された旧市川造船所資料は、同市大湊町で1702年から1978年まで操業していた造船所の資料で、平成26年に同労組から寄贈を受けた船具資料や事務文書、書簡など約6万点のうち、日本初の国産様式帆走貨物船「松坂丸」などの船舶設計図面911葉を指定した。和船から西洋型船へと移行した明治―昭和の日本近代造船史を解明するうえで貴重な資料としている。

 民俗文化財(無形)に指定された朝熊町の河崎音頭は、江戸時代から戦前戦後を通して同町の盆行事である河崎踊りの音頭として保存されてきた民俗芸能。昭和後期に一時途絶えたが昭和28年からは朝熊町河崎音頭保存会が継承を担っている。

 また、旧市川造船所資料は、公益社団法人日本船舶海洋工学会が認定する「第4回ふね遺産」にも7月14日付で認定された。認定は県内初。資料の一部を来年1月26日から県総合博物館で開催予定の「三重の実物図鑑 特集展示『伊勢市の造船400年史~旧市川造船所資料展~』」で展示する。