アコヤガイ 稚貝へい死率微増 7月調査比、昨年よりは低下 三重

 英虞湾などでアコヤガイのへい死が相次いでいる問題で、三重県は31日、県内の養殖業者を対象に実施したアンケートの結果を発表した。稚貝の平均へい死率は44%で、7月の前回調査から3ポイント上昇。70%に達した昨年よりは低下したが、平年は15%程度といい、県は「引き続き予断を許さない状況」としている。

 県によると、アンケートは6、7月に続いて3回目。県水産研究所が17―24日、県内でアコヤガイを養殖する233事業者に依頼し、86%に当たる200事業者から回答を得た。

 調査結果によると、2年後に核入れを予定する稚貝のうち、約498万個が調査時までにへい死。稚貝の平均へい死率は、英虞湾央と湾外では前回と同じ39%だったが、湾奥では5ポイント増の49%となった。

 一方、来年の核入れを予定する「2年貝」の平均へい死率も前回調査時より1ポイント高い10%、年内の核入れを控える「3年貝」も3ポイント高い18%だったが、いずれも平年との比較では数ポイントの上昇にとどまっている。

 県水産振興課は「平均へい死率に大幅な上昇はみられないが、海水温は平年に比べて1度ほど高く、引き続き予断を許さない状況。水深が深い場所で飼育するなど、対策を呼び掛けていく」としている。

 へい死の原因は「高い海水温やプランクトンの少なさによる衰弱に加え、波による飼育かごの揺れや海水の濁りによるストレスも考えられる」と推定。養殖業者に船の速度を落とすよう呼び掛けている。