新型ウイルス 三重県、緊急警戒宣言を解除 新規感染者減少で 三重

【記者会見で、緊急警戒宣言の解除を発表する鈴木知事=三重県庁で】

 三重県は31日の新型コロナウイルス感染症対策本部員会議で、感染拡大に伴う県独自の「緊急警戒宣言」を解除した。県内の新規感染者が減少したため。県外への移動に関する要請は一部を緩和するが、新規感染者が多い地域への訪問は引き続き慎重な検討を求めている。鈴木英敬知事は記者会見で「気を緩めずに警戒を続ける」と述べた。

 宣言は名古屋市内の繁華街など、感染急増地域への往来自粛を県民に要請していた。一方、解除後も感染者が多い地域への移動は慎重に検討し、対策が不十分な飲食店などの利用は引き続き自粛を求める。

 先月28日から県外への移動は慎重に検討するよう求めていたが、今後は厚労省の指標にある「直近1週間の新規感染者が人口10万人当たり2・5人以上」の都道府県への移動に限って慎重な検討を求める。

 県内の直近1週間の新規感染者が「人口10万人当たり2・5人」を下回ったことから解除を決定。県内では1日に「2・5人」を超えたが、27日から下回り、31日時点では1・52人となった。

 県は宣言の解除に伴い、感染拡大防止に向けた新たな指針を公表。新型コロナの特措法に基づいて感染防止対策の徹底を要請する施設として、これまでの高等教育機関に医療機関と社会福祉施設を追加した。

 鈴木知事は「解除は猛暑の中で対策を徹底した県民や事業者のおかげだが、引き続きモニタリング指標を上回り、クラスター(感染者集団)も発生している。県民の協力で引き続き警戒したい」と述べた。

 緊急警戒宣言は、感染者の増加や三重大でのクラスター発生を受け、県が3日に独自の取り組みとして発表。当初は対象期間を16日までと定めたが、感染拡大が続いたことから8月31日までに延長していた。