県立大新設「しっかり検討」 松阪市長要望に三重県知事 公開対談

【対談する鈴木知事(左)と竹上市長=松阪市川井町の同市農業屋コミュニティ文化センターで】

【松阪】鈴木英敬三重県知事と竹上真人松阪市長の「1対1対談」が29日、松阪市川井町の同市農業屋コミュニティ文化センターであった。鈴木知事は県立大学新設について「しっかり検討していきたい」と語った。

公開の場で地域課題を議論する知事と市町長の1対1対談は「県と市町の地域づくり連携・協働協議会」が開き、今年で10年目。約70人が参加した。

竹上市長はコロナ後と東京一極集中是正に絡め県立大学の新設を要望した。

鈴木知事は「県内の高校生は8千人が4年生大学へ進学し、うち県内は2割の1600人で、8割が県外。県内の大学定員は3200人分しかない。大学収容力は長野、和歌山と並びワーストスリーに入るぐらい少ない」「魅力ある大学が県内にできることは進学の選択肢が増え、地元就職に効果が高い」と話し、「コロナで東京都は5、6、7月、転出超過になって流出している。コロナが一極集中から分散へのチャンス」「コロナ対応と来年の国体が最優先だが、中期的視点で新設可否についてニーズ、効果をしっかり検討していきたい」と答えた。

また、竹上市長は県の南部地域活性化局の管轄範囲(伊勢市以南13市町)を、自身が会長を務める南三重地域就労対策協議会の松阪市以南16市町に合わせてほしいと求めた。

鈴木知事は「若者へのアンケートでは72・8%が地元に働く場所があれば住み続けたい、戻ってきたいと答えている」と述べ、「南部地域活性化局の財源の基金を南三重地域就労対策協議会へも使えるようにしましょう。働く場をつくろう、知ろうという協議会との連携の第一歩を踏み出す」と回答。竹上市長は「非常にうれしい」と感謝した。