尾鷲総合病院 放射線治療装置を更新 市、補正予算提案へ 三重

【市立尾鷲総合病院のリニアックについて説明する加藤市長=市役所で】

【尾鷲】三重県の加藤千速尾鷲市長は26日の定例記者会見で、市立尾鷲総合病院の放射線治療装置(リニアック)を更新するため3億6千万円の債務負担行為を盛り込んだ病院事業会計補正予算案を市議会9月定例会に提案すると発表した。リニアックの更新は加藤市長の選挙公約の一つで「来年の予算に計上したい。更新に向けて議会に説明していきたい」と述べた。

尾鷲総合病院によると、リニアックは平成11年に導入したが、故障により28年2月から使えない状態となっている。このため、放射線治療を受けるには伊勢市や松阪市などにある病院に通わなければならない。

リニアックの更新を巡っては、平成30年度の当初予算案編成の際、市の貯金に当たる財政調整基金(財調)を活用する予定だったが、使途が限定される都市計画税の余剰金が含まれていたため財源が確保できず、予算計上を取り下げた経緯がある。

加藤市長はリニアックの需要について「今の日本社会の状況から判断した場合、放射線治療を受ける方はますます増えてくると思う」との考えを示す。「財源を確保できるように計画をつくっている。更新のために努力したい」と述べた。