
三重県は24日、未就学児から80代までの男女11人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの感染者が10人以上となるのは3日ぶり。県内の感染者は延べ353人となった。
県によると、新たに判明した感染者は東員町5人、桑名市2人のほかに、四日市、伊勢、松阪、鈴鹿の4市で1人ずつ。23日の検査結果から陽性と判明した。うち10人に感染者との接触が確認されている。
このうち東員町と桑名市の男女4人は13日、知人らとバーベキューをした。参加した23人のうち、この4人を含めて6人の感染が判明しており、参加者の接触者を含めると感染者は9人に上る。
一方、県は6人のうち2人は参加後に家庭内で感染した可能性が高いことから「このバーベキューは現時点でクラスター(感染者集団)には当たらない」と説明。参加者を対象に検査を進めている。
四日市市内で飲食店を経営する40代男性も感染。この飲食店を9日に訪れた友人らのうち既に5人の感染が判明しているが、市は「現段階で感染拡大の可能性はなく、クラスターではない」としている。
松阪市の20代女性看護師は済生会松阪総合病院(松阪市朝日町)で勤務し、既に感染が判明した同僚らの濃厚接触者に特定されていた。この病院に関連する感染者は、入院患者を含めて4人となった。
鈴木英敬知事は24日のぶら下がり会見で「県民の努力で県外由来の感染は確実に減少しているが、家族での感染が広がり、一進一退の状況。引き続き警戒し、調査と検査を徹底したい」と述べた。
また、体調に不安があれば別々に食事をしたり、使うタオルを変えたりと、家庭での対策をあらためて要請。バーベキューは「やるなというわけではないが、マイトングを使うなどの工夫を」と呼び掛けた。