災害廃棄物処理を迅速に 南伊勢町が図上訓練 三重

【災害廃棄物処理の初動対応を図上で訓練する参加者ら=南伊勢町役場南勢庁舎で】

【度会郡】大規模災害で大量に発生する災害廃棄物の迅速な処理につなげるため、三重県南伊勢町が初動対応マニュアルを県内自治体で初めて作成した。22日には台風による豪雨災害を想定した図上訓練があり、県や住民、県産業廃棄物協会、県建設業協会伊勢支部ら約40人が参加。マニュアルを基に、災害廃棄物処理の初動対応や関係機関との連携体制を確認した。

同町は昨年、台風19号の被害が大きかった長野市に職員を派遣し、廃棄物処理支援を実施。マニュアルはこの時の経験を教訓に作成した。道路の確保や役割分担、協力体制、情報収集など14項目に分けて、発災後1週間の間に行うことを詳しく記した。

今回は、台風による河川決壊で東宮・奈屋浦の2地区が被災したと想定。災害対策本部や町、被災地区、県、民間事業者など7つのグループに分かれ、被害発生から3日間で自分らが行うべきことや変化していく状況への対応を検討した。

町職員が廃棄物の発生量や一次仮置き場の必要面積を算出し、設置場所を決定。住民らは分別した廃棄物の置き場所と運搬車の進入経路を地図上に示し、県や町から要請を受けた民間事業者らは車両や重機の必要台数を確認するなど、それぞれの役割や初動対応の手順を確かめた。訓練後は参加者らが意見交換した。

小山巧町長は「今回の訓練でマニュアルを見直してもっといいものにしていく必要がある」と講評。東宮区自主防災の嶋田博文さん(63)は「いろんな問題が出てきて難しかったが町民一人一人が災害ごみを正しく分別するのが重要だと思った。訓練を今後に生かしたい」と話した。