老舗旅館の栄華伝える 伊勢で「なつかしの二見館」企画展 三重

【二見館で使われていた建具などが並ぶ会場=伊勢市二見町茶屋の賓日館で】

【伊勢】三重県伊勢市二見町茶屋の資料館「賓日館」で、企画展「なつかしの二見館」が開かれている。かつて二見で営業していた老舗旅館「二見館」の調度品などを展示し、当時の栄華を伝えている。31日まで。

二見館は、明治17年に同町で創業。大正、昭和期と伊勢神宮の参拝客や新婚旅行客、修学旅行生など数多くの宿泊客を受け入れ栄えたが、平成11年に廃業した。現在資料館となっている賓日館は、神宮の崇敬団体が、神宮に参拝する賓客の宿泊施設として明治20年に二見館近くに建てたが、同44年からは二見館の別館となり、皇族や政財界の著名人たちを迎えた。二見館廃業と同時に、賓日館も宿泊施設としての役割を終えた。

昨年に二見館本館が解体されたことに合わせ、企画展を開催。同館のシンボルである浜千代の文様が入った漆器、皇族用の座布団や膳といった調度品、建具や鬼瓦、各界要人が記入した芳名帳などが並び、かつての繁栄を見ることができる。