高1いじめ自殺、再調査開始 県委員会、遺族要望受け 三重

【県の諮問を受けて再調査を始めるいじめ調査委=津市栄町1丁目で】

平成30年8月に県立高校一年の男子生徒=当時(16)=が自殺した問題を再調査する「県いじめ調査委員会」の初会合が21日、津市栄町一丁目の県合同ビルであった。会議は非公開。委員長に就任した庄山哲也弁護士は、終了後の記者会見で「調査の方向性を議論し、まずは遺族の意見を聞き取ることにした」と説明。遺族側が求める加害者側への聞き取りについては「必要があれば調査する」との考えを示した。

県によると、調査委はいじめ防止対策推進法に基づいて27年1月に設置されていたが、今回が初の開催。県教委のいじめ対策審議会が3月に「いじめが自殺した原因の一つになった」とする調査報告書をまとめたが、遺族側は調査が不十分と指摘していた。今回、遺族の要望を踏まえて調査委でいじめの事実を解明し、再発防止策をまとめる。

委員長に庄山弁護士、副委員長には県立看護大の小池敦教授が就任。開催に当たり「遺族の意見を踏まえ、いじめの事実の解明、同様の重大事態の再発防止のために調査審議してほしい」とする鈴木英敬知事からの諮問書を、庄山委員長が受け取った。

庄山委員長は就任あいさつで「審議会が詳細に調査した中で再度調査し直すことになり、非常に難しい作業となることが予想される。亡くなった子どもの痛みを無駄にしないよう十分に再調査し、解明することで再発防止を県に働き掛けたい」と述べた。

次回は10月12日に開催予定。調査の完了時期は未定という。