「遺族の気持ちに応えていなかった」 三重県教育長、高校生いじめ再調査で

【いじめの再調査に所感を述べる木平教育長=三重県庁で】

木平芳定三重県教育長は20日の定例記者会見で、県立高校1年の男子生徒=当時(16)=が自殺した問題で、県が遺族の意向を受けて「いじめ調査委員会」を立ち上げて再調査することについて「(県教委の調査で)遺族の気持ちに応えることができなかったことを申し訳なく思う」と述べた。

木平教育長は会見で、県教委の審議会による当時の調査について「自転車が壊された事案で聞き取りができなかった。審議会は再三にわたって要請したが、生徒や保護者に応じてもらえなかった」と述べた。

その上で「遺族の気持ちに添った調査ができなかったことを申し訳なく思う」とし、県の調査委員会については「遺族の思いに寄り添ってもらえる調査をしてもらえればと思っている」と語った。

また、鈴木英敬知事は20日のぶら下がり会見で、再調査を決めた理由について「最終的に調査の結果に納得いただけるかは分からないが、ご遺族の気持ちに応え、できることをしようと判断した」と述べた。

問題を巡っては、県教委の審議会が3月、男子生徒の自殺は「いじめが原因の一つ」とする調査報告書をまとめたが、遺族が調査を不服としたことから県が再調査を決定。21日に調査委の初会合を開く。