
三重県は19日、災害時の大規模な通信障害を早期に復旧させるためNTT西日本(本社・大阪市)と協定を締結した。同社の要請に基づき、復旧作業で支障となる倒木や土砂を県が代わりに撤去する。
通信障害の復旧作業では、倒木や土砂などの障害物の除去に時間がかかる場合がある。今回の協定締結により、県が代わりに撤去することで同社が復旧作業に専念でき、早期の復旧につながることが期待される。
同日、県庁で締結式があり、鈴木英敬知事は「通信を維持することは平時や災害時に必要不可欠で、重要度が増している」と協定の意義を説明。同社東海事業本部長の安部真弘取締役と協定書を交換した。
安部取締役は「安心安全のために通信インフラを守り続けることが私たちの使命。災害時には速やかに復旧しなければならない。今回の締結は災害対応力を強化する上で大変ありがたく、心強く思う」と述べた。