新型コロナ、現状と対策聴取 三重県議会全協 迅速な検査、疫学調査を要請

【県当局の対応を聞き取る全員協議会=三重県議会議事堂で】

三重県議会は19日の全員協議会で、新型コロナウイルス感染症に関する県当局の対応を聞き取った。議員らは、感染の疑いがある患者への迅速な検査や、感染経路をたどる疫学調査の的確な実施を要請。県の対策を「行き当たりばったり」と指摘する声や、県議会への報告が「遅い」との訴えもあった。

鈴木英敬知事は、県内の感染状況がモニタリング指標の基準に達したことを受けて県指針を改訂したことや、当初は16日までとしていた緊急警戒宣言を31日までに延長したことなどを説明した。

その上で、直近の感染者数は減少傾向にあるとしつつも「お盆休み後の状況も把握していく必要があり、引き続き予断を許さない状況。県民の協力を得て、感染拡大防止に取り組んでいく」と述べた。

中瀬古初美議員(新政みえ、2期、松阪市選出)は県が確保した軽症者向け宿泊施設について、感染者が外出した他県の事例を踏まえて対応を質問。県当局は「県が責任を持って対応する」と返答した。

山本里香議員(共産党、2期、四日市市)は、PCR検査の実施時期が「味覚障害が出てから4―5日後というケースもまだある」と指摘。県当局は「医師が様子を見ると判断する場合もある」と説明した。

また、田中智也議員(新政みえ、3期、四日市市)は、重症者向けの病床を増やすことで一般の病床が圧迫されることを危惧。保健所の疫学調査を的確に実施することで感染拡大を防ぐよう求めた。

中嶋年規議員(自民党県議団、5期、志摩市)は「みえ旅プレミアム旅行券」を県民限定に転換したことなどを「良い言い方だと迅速、悪い言い方だと行き当たりばったり。議会にも丁寧な説明を」と指摘した。

三谷哲央議員(新政みえ、7期、桑名市・桑名郡)も「なぜ今頃の説明なのか。議会人として大いに不満」と指摘。鈴木知事は「大変申し訳ない。しかるべきタイミングで説明できるよう努力する」と返答した。

このほか、県当局は三重大医学部で発生したクラスターへの「考察」も報告。「大人数での旅行や飲食、長時間の交流、授業が感染の機会として推測され、発症前でも感染源となる可能性が示唆された」とした。

その上で「無症状者や親しい人らの集まりでも、マスクの着用や手指の衛生に務めることが重要。大人数での集まりや長時間の接触といった3密につながる行動を避けることも重要と考えられる」と説明した。