三重で新たに6人感染 クラスターの診療所名を公表 新型コロナウイルス

【記者会見に臨む鈴木知事=県庁で】

三重県は15日、20―80代の男女6人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。クラスター(感染者集団)の発生が確認されている津市内の診療所では、来院者1人の感染が判明。この診療所では既にスタッフ5人が感染しているが、来院者の感染が判明するのは初めて。また、この診療所について、県は「あらき内科クリニック」(津市半田平木)と公表した。

県によると、新たに判明した感染者は、四日市市2人▽鈴鹿市1人▽伊賀市1人▽津市1人▽大台町1人―で、14日の検査結果から陽性と判明。重症者はいない。県内の感染者は延べ281人となった。

このうち、津市の80代女性は5日に「あらき内科クリニック」を受診し、12日に発熱。感染が7日に判明した看護師や医療事務員と受診時に接触した可能性があることから検査を受け、陽性と判明した。

このクリニックは15日に職員らの感染をホームページで公表した。体調に不安のある来院者に対し、連絡するよう求めている。クリニックの発表を受け、県も名称を明らかにすることにしたという。

このクラスターが確認された当初、県は症状のある人らに限って検査する方針だった。一方、来院者の感染確認を受け、看護師らが感染させた可能性がある3―5日に受診した121人全員を検査する方針。

鈴木英敬知事は15日の記者会見で、このクラスターについて「これまで希望者を検査していたが、今後は積極的に検査を受けてもらうよう推奨する。徹底してクラスター対策を実施する」と述べた。

一方、県は15日、このクリニックで勤務していた感染者の職業を「会社員」と公表していた問題に関連し、鈴木知事が14日のぶら下がり会見で発言した内容の一部に誤りがあったと発表した。

鈴木知事はぶら下がり会見で「感染者が医療機関勤務だと津市に伝えていた」との認識を示していた。ただ、今回の事案では県の対応が共有されず、実際には公表された情報以外は市に伝わっていなかった。

このほか、四日市市の30代男性会社員は市内の福祉施設で勤務していた。発症前日の8日まで勤務していたため、親族ら5人に加え、施設の利用者や職員ら19人も濃厚接触者に特定し、検査する方針。