津・石水博物館 半泥子の日常を紹介 ギャラリートーク開催 三重

【来館者に作品を解説する龍泉寺さん(右端)=津市垂水の石水博物館で】

【津】三重県津市垂水の石水博物館は13日、同館で開催中の企画展「川喜田半泥子の暮らしと歳時記」(10月4日まで)に合わせたギャラリートークを開催した。学芸課長の龍泉寺由佳さん(48)が来館者に解説した。

今展では百五銀行頭取など実業家として多忙な一方で日々の暮らしを大切にした半泥子の日常を約百点の書画や陶芸作品で紹介。

龍泉寺さんは副題にした「一日清閑一日福」について、「半泥子の好きな言葉で、忙しい中で心豊かにのんびり過ごす時間に幸せを感じていた」。キリの株をくりぬき磁器や貝で装飾した「露芝模様茶臼の盒(はこ)」は、「昭和16年から12年かけ少しずつ作った」と紹介した。

晩年の作品から大の字に寝転がる自身と松並木を描いた「千歳山と半泥子図」や、スペイン語を漢字にした書「慶世羅々々(ケ・セラ・セラ)」を見せ、「体が不自由になってもユーモアあふれる作品を作った」と述べた。

龍泉寺さんは「何気ない日常に喜びを見つける半泥子の生き方がコロナ禍の今を生きる人にヒントになれば」と話していた。

月曜休館。9月21、22日は開館、23日が休館。入館料大人500円、学生300円。9月6日と10月3日の午後2時からギャラリートークがある。