水産海洋学の研究拠点目指す 三重大、鳥羽市と連携で 現実験所を移転、新施設開設

【水産実験所の移転を発表する奥村生物資源研究科長=鳥羽市水産研究所で】

【鳥羽】三重大学は6日、鳥羽市小浜町の同市水産研究所で会見を開き、現在志摩市和具の座賀島にある水産実験所を移転させ、同水産研究所に隣接する形で新施設を開設すると発表した。市の水産研究所と連携した水産・海洋学の研究拠点「鳥羽海洋教育研究センター」を目指すとしている。

同大大学院生物資源学研究科附属紀伊・黒潮生命地域フィールドサイエンスセンターの研究施設の1つ。これまで同大が取り組んできたウニやナマコ、アコヤガイ、アオサノリなどの種苗生産や養殖技術の研究、人材育成を進める。現在問題となっているアコヤガイやカキのへい死に関する調査研究の一端も担う。

新施設は市の漁港用地を利用し、軽量鉄骨2階建て延べ床面積570平方メートル、敷地面積約1300平方メートル。1階に3つの実験室の他、既存施設にはなかった水産生物の飼育スペースを用意し、2階には学生の実習実験室を備える。事業規模は数億円。8月着工、来年度末の完成を目指す。

奥村克純同科長は「海洋学の一大拠点として推進したい」と話し、中村欣一郎市長も「将来的には海のシリコンバレーと呼ばれる日が来るのではないか」と期待を込めた。