中電尾鷲三田火力発電所跡地 煙突撤去始まる 年内に完了 三重

【撤去作業が始まった発電所跡地の高さ230メートルの煙突=尾鷲市で】

【尾鷲】平成30年12月に廃止された三重県尾鷲市国市松泉町の中部電力尾鷲三田火力発電所(現・尾鷲三田工事所)に立つ高さ230メートルの煙突の本格的な撤去工事が5日から始まった。同市のランドマークとして長年親しまれてきたが、年内に姿を消す見通し。

煙突は3号機増設に合わせて昭和61年に建設され、62年に運転を開始した。発電所の廃止に伴い煙突も解体されることとなり、飛行機などが衝突しないように24時間点滅していた「航空障害灯」を4月22日に消灯させるなど、解体前の準備を進めてきた。

煙突の解体作業は先端の20メートルの部分から開始。高さ230メートルでクレーンが届かないため、作業員がゴンドラで煙突の先端部分まで登り、手作業で解体していく。作業員が煙突の内部に入り、約50センチ角にガスで溶断し、ゴンドラで地上に降ろす。先端部分は9月2日までに撤去する予定。

3本の煙突の撤去は、225メートルの大型クレーンを使い「つるし切り」で解体していく。煙突の切断部を大型クレーンでつり、手作業で1本ずつ24分割する。大型クレーンは構内で組み立てて、9月中に作業を始め、年内に終わる予定。

尾鷲三田工事所の足立辰哉所長は「作業は順調に進んでいる。尾鷲の象徴を手掛けるので、寂しい思いがある」と話した。