新型ウイルス 三重県内で24人感染、最多更新 「極めて深刻、収束に全力」

【記者会見で、新たに24人が感染したと発表する鈴木知事=三重県庁で】

三重県は5日、10―60代の男女24人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日に発表される感染者としては、3日の20人を上回り、過去最多を更新。感染者は延べ179人となった。

このうち津市の10―20代男性7人は、クラスター(感染者集団)が確認された三重大医学部の学生。感染した学生らとボウリングなどをし、濃厚接触者に特定された。同学部の感染者は22人となった。

厚生労働省は5日、県の要請に基づき、クラスター対策班の医師1人を県に派遣した。県が津保健所に設置したクラスター対策本部と連携し、感染拡大リスクの評価や感染経路の調査などに当たる。

また、感染者のうち四日市市の20代看護師女性は主体会病院(同市城北町)に勤務。先月21日、名古屋市の友人宅に宿泊し、23日も同市内で飲食をした。今月1日から頭痛があり、2日に発熱した。

女性は1日午前まで出勤していた。外来業務には携わっていないという。同病院は5日から外来と入院の受け入れを一時的に中止した。市保健所が患者や同僚らの接触者調査を進めている。

他の感染者は、四日市市2人▽松阪市2人▽朝日町1人▽桑名市2人▽名張市1人▽伊賀市1人▽鈴鹿市6人▽亀山市1人―で、4日の検査結果で陽性と判明した。重症者はいない。

このうち9人は、既に判明している感染者の濃厚接触者に特定されていた。他の6人は名古屋市への訪問など推定される感染経路があるが、残る2人については今のところ感染経路が分かっていない。

鈴鹿市や亀山市に住む30―40代の女性3人は鈴鹿市にある同じ飲食店に勤務し、先月29―今月2日に発症。この店を先月25日に客として訪れた男性4人の感染が既に判明している。

四日市市の50代自営業の男性と50代パート従業員女性は、1日に感染が判明した20代無職女性と同居の両親。桑名市の女子中学生も、2日に感染が判明した40代会社員男性と同居の家族に当たる。

朝日町と名張市の50代会社員男性は県外で勤務していた。伊賀市の60代自営業男性は先月下旬に京都府で会議に出席。鈴鹿市の40代会社員女性は先月中旬、名古屋市の友人と県内の飲食店を利用した。

一方、松阪市の60代無職男性は先月27日に発熱したが、感染経路の特定につながるような行動歴はない。鈴鹿市の30代会社員女性も発症前に県外への訪問や来県者との接触はなかったという。

鈴木英敬知事は記者会見で、「極めて深刻な状況と受け止めている。県民の協力を得て、早期の収束に全力を挙げていかなければならない」と述べた。