新型ウイルス 三重県で新たに11人感染 5日連続で10人超え

【記者会見で、SNSでの誹謗中傷をしないよう呼び掛ける鈴木知事=三重県庁で】

三重県は4日、10―40代の男女11人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日に発表される感染者数としては、5日連続で10人を超えた。県内の感染者は延べ155人となった。

このうち津市の5人は、クラスター(感染者集団)が発生した三重大医学部の学生。同学部の感染者は、この5人を含めて15人となった。このクラスターに関連する検査対象者は150人に上る見通し。

県は、男子学生1人による先月下旬の関西方面訪問と、ほぼ同時期に学生ら13人が参加した和歌山県訪問という2つの感染経路を推定。訪問後のゴルフや部活動、演習などで感染が広がったとみている。

県によると、三重大はクラスターの発生を受け、学内に対策チームを設置。全学で2週間は課外授業を中止するなどして対応する。感染が懸念される学内の施設で消毒作業を実施したという。

鈴木英敬知事は4日の記者会見で、このクラスターについて「大変厳しい状況と受け止めている。接触者調査を進めれば、しばらく感染者が確認されると推測される。早期収束に向けて努力したい」と述べた。

また、このクラスターを巡り、SNS(会員制交流サイト)で事実に基づかない情報や誹謗中傷の書き込みが相次いでいることを明らかにした上で「大変に危惧している。絶対にやめてほしい」と呼び掛けた。

新たに発表された感染者はほかに、四日市市で3人▽伊賀市で1人▽いなべ市で1人▽津市で1人―で、3日の検査結果で陽性と判明した。うち5人が既に判明している感染者の濃厚接触者。重症者はいない。

四日市市の20代無職女性は、先月30日に感染が判明した30代無職女性を自宅に招いていた。同市の20代会社員男性は31日に感染が判明した20代会社員男性の同僚で、2人は25日に飲食した。

一方、同市の40代パート従業員女性は倦怠感が現れた先月25日以前の行動歴に県外への訪問はないといい、現時点で感染経路は不明。周辺で感染者は判明しておらず、市が感染経路を調べている。

いなべ市の30代会社員男性は、既に判明している3人の感染者とスポーツを観戦。津市の10代会社員男性は県外のバーベキューで同席した名古屋市の知人が感染し、濃厚接触者に特定されていた。

また、県は先月30日に感染が判明した鈴鹿市の20代保育士女性が勤務する保育園の園児ら37人に実施した検査の結果が全て陰性と判明したと発表。同園での接触者に対する検査は終了した。