松阪・辻製油 ヒノキ香る除菌スプレー発売 県の補助金を活用 三重

【鈴木知事(右)にアルコール消毒液を手渡した辻社長=三重県庁で】

サラダ油などの製造を手掛ける辻製油(三重県松阪市)は3日、アルコール消毒液「三重県産天然ヒノキ香る除菌スプレー」を発売した。尾鷲ヒノキの間伐材から抽出したオイルを配合し、抗菌力を備えている。県内のスーパーマーケットやドラッグストアなどで販売する。供給が不足するマスクや消毒液の製造を支援する県の補助金を活用した製品。補助金の交付先で、商品の出荷第一号となった。

同社は油を抽出する技術を生かし、1年ほど前から尾鷲ヒノキの間伐材を使ったオイルを開発。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、アルコール消毒液の製造に参入した。県の補助金を活用し、ヒノキのオイルと組み合わせた商品を考案した。

消毒液はアルコール濃度が76%のスプレータイプ。1本500ミリリットルで、価格は1280円(税抜き)。7月中旬に製造を開始し、現在は1日当たり2千本を生産している。11月には本格的な製造に乗り出し、1日当たり最大7千本を生産する見通し。

同日、辻威彦社長が県庁を訪れ、ヒノキを配合した利点を「抗菌・防虫・消臭・リラックス効果がある」と鈴木英敬知事に説明。「県内の学校や福祉施設に配布していただき、新型コロナウイルス感染症の対策に役立ててほしい」と述べ、千本を寄贈した。

鈴木知事は「県内の感染状況が大変厳しく、手指消毒をしっかりやらないといけない。小中学校などに配布したい」と謝辞を述べた。消毒液を手のひらに吹き掛け、使用感を確認。「手に練り込むほどヒノキの香りがする。新築の家に行ったみたい」と話した。