三重県知事「緊急事態の一歩手前」 新型ウイルス 感染相次ぎ緊急警戒宣言

【記者会見で「緊急警戒宣言」を発表する鈴木知事=三重県庁で】

三重県内で新型コロナウイルスの感染者が相次いでいることを受け、鈴木英敬知事は3日の記者会見で、感染防止対策の徹底を呼び掛ける「緊急警戒宣言」を発表した。鈴木知事は県内の感染状況を「緊急事態宣言の一歩手前」と表現し、感染経路の多くを占める県外の繁華街などとの往来を避けるよう求めた。

県によると、宣言の対象期間は3―16日まで。休業要請などは行わない。県外にある繁華街などへの訪問自粛は従来から呼び掛けているが、新たに新型コロナの特措法に基づく「協力要請」に追加した。

また、県内でも感染防止対策が不十分な飲食店やクラブ、カラオケなどの利用は控えるよう新たに要請。感染が急増するエリアから県内に帰省する場合も「一度立ち止まって考えてほしい」と求めた。

1日に発表される感染者数が3日連続で過去最多を更新し、三重大生らの間でクラスター(集団感染者)が発生したことなどを受けた県独自の対応。この日の対策本部員会議で宣言の発表を決めた。

鈴木知事は呼び掛けの名称を「緊急警戒宣言」とした理由を「医療や検査の体制は緊急事態宣言時とは異なるが、非常に厳しい状況で、いまが正念場。県民の協力で全力で取り組む必要がある」と説明した。

また、鈴木知事は会見に先立つ対策本部員会議で、感染防止対策が不十分で感染者が出た店舗の名称を公表する方向で検討するよう指示。対策を実施した飲食店を対象とした新たな補助金の検討も求めた。

会議ではこのほか、現状で209床を確保している病床を「まん延期」に備えて358床に拡大することや、PCR検査に比べて短時間で結果が判明する抗原検査を今秋にも導入することを確認した。