玉城ふれあい農園、コロナで打撃 存続目指し資金募る 三重

【野口さん(前列中央)と農園のスタッフら(玉城ふれあい農園提供)】

 【度会郡】子どもから大人までイチゴ狩りが楽しめる観光農園として知られる三重県玉城町勝田の「玉城ふれあい農園」は、新型コロナウイルスの影響で運営が困難となる中、今後の農園存続を目指し、クラウドファンディング(CF)サイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で、作物栽培に必要な経費などに充てる資金を募っている。

 同農園の野口長臣さん(30)によると、約30棟のビニールハウスでイチゴを栽培し、イチゴ狩りの時季には家族連れや団体客、県外からのツアー客年間約2万人が訪れるという。ほかにも、地元の子どもらの農業体験や新規就農者の研修受け入れなども行っている。

 今年のイチゴ狩りは2月15日から始まったが新型コロナの感染拡大に伴い、団体客やツアー客のキャンセルが相次ぎ、一般客も激減。県からの休業要請を受け、4月22日に営業を終了した。

 イチゴ狩りのイチゴは、収穫してすぐに食べられるように栽培しているため出荷することができず、一部をジャム用として地元の直売所で販売したが、残りは消費者に届くことなく処分された。イチゴの収穫時季が終わった後は販売する商品がなく農園の運営が困難な状況となったため、町に相談してCFに参加した。

 町もコロナ対策の一環として、CF仲介事業者に支払う初期費用や手数料などに対して上限50万円の補助金を交付し、CFを活用した資金調達を行う町内の事業者を応援していく。

 目標金額は300万円、募集期間は9月30日まで。「キャンプファイヤー」のサイトで「玉城ふれあい農園」と検索すれば掲載ページを見ることができる。返礼品はイチゴ2パックやイチゴ狩りペアチケット、貸し切りナイトイチゴ狩り(ペア)などから選べる。

 野口さんは「今後はハウス内が密にならないように工夫するなど、この時代の流れに合わせて根本的な見直しをしないといけない」と前を向く。「来年も玉城町の観光地の1つとして、今まで通りイチゴ狩りで頑張っていきたいので支援をお願いします」と話した。