「名古屋繁華街は避けて」 三重県と四日市市、桑名市が連携 感染防止へ共同メッセージ

【共同メッセージを発表する(右から)伊藤市長、鈴木知事、森市長=県四日市庁舎で】

 四日市市と桑名市で新型コロナウイルスの感染者が増加していることを受け、三重県と両市は2日、3者が感染拡大防止に向けて緊密に連携すると定めた共同メッセージを発表した。四日市と桑名の市民に対し、名古屋市の繁華街を訪れないよう呼び掛けている。

 県が新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的としたメッセージを市と共同で発表するのは初めて。鈴木英敬知事が1日、共同メッセージの策定を両市に提案し、急きょ発表が決まったという。

 共同メッセージは「県内では、とりわけ感染者の多い名古屋市と生活文化圏を共有する四日市市と桑名市で相次いで感染者が確認されている。気を緩めず対策を徹底し、感染拡大を防ぐ必要がある」と記した。

 その上で、県外に移動する必要性や移動先について慎重に検討し、名古屋市内にある繁華街への訪問は避けるよう要請。名古屋市内で勤務する県民には、勤務中の対策を徹底するよう呼び掛けた。

 この日、鈴木知事と森智広四日市市長、伊藤徳宇桑名市長が、四日市市新正四丁目の県四日市庁舎で共同メッセージを発表。感染拡大防止を訴えるパネルを手に、報道陣を通じてメッセージをアピールした。

 鈴木知事は共同でメッセージを発表した理由について「県内の感染者は半数以上が四日市市と桑名市の居住者で、ピンポイントに対策をする必要があると考えた。両市で呼び掛けの浸透を図りたい」と述べた。

 森市長は「名古屋を含む県外由来の感染が非常に多い」と強調。「第1波」の際は市内にいなかった10―20代の感染者が、7月以降は6割を占めると指摘し「若者に対して特に注意喚起したい」と述べた。

 伊藤市長は「桑名市から愛知県内への通勤・通学者は1万人に上る。往来を止めるのは現実的ではない」としつつ「われわれが感染を防ぐことができれば、県内の感染拡大防止に貢献できる」と語った。

 県によると、1日までの1週間で確認された県内感染者47人のうち、四日市市と桑名市の居住者は26人で、全体の55%を占める。名古屋市内が感染経路とみられる県内感染者の割合は70・2%に上る。