6月の三重県内求人、1・1倍割る 6年10カ月ぶり

三重労働局が31日に発表した6月の県内有効求人倍率(季節調整値)は前月を0・09ポイント下回る1・08倍で、6年10カ月ぶりに1・1倍を割り込んだ。新型コロナウイルス感染症の影響で求職活動が広がっていることから、同局は雇用情勢の判断を「求職者の増加により弱い動きが広がっている」と下方修正した。

情勢判断を下方修正するのは3カ月連続。有効求人倍率は11カ月連続で低下した。全国順位は前月から一つ下がって28位。有効求人数は前月比1・9%(497人)減の2万5929人、有効求職者数は5・9%(1329人)増の2万3926人。新規求人倍率は1・57倍で、前月を0・22ポイント下回った。

産業別の新規求人は、11業種のうち8業種で前年同月を下回った。新型コロナウイルス感染症の影響に伴う大手自動車メーカーの減産で、製造業は前年同月と比べて651人(38・9%)減の1023人と大幅に減少した。製品を運ぶ運輸業・郵便業や労働者を派遣するサービス業など製造業に関わる業種でも減少が目立った。外出自粛の影響を受ける宿泊業・飲食サービス業は381人(32・3%)減の798人だった。

有効求人倍率(原数値)は県内に9カ所ある安定所全てで前年同月を下回った。桑名▽鈴鹿▽松阪▽伊勢▽伊賀―の5カ所では1・0倍を割り込んだ。鈴鹿では自動車関連、伊勢では宿泊業・飲食サービス業の減少が顕著だった。

西田和史局長は「例年は6月に求職者が下落していたが、今年は逆に増加した。新型コロナウイルス感染症の影響で離職した人や外出自粛で安定所に行かなかった人が求職活動を始めたため、求職者が増えた」と述べた。